LCKチームまとめ(シーズン10)
今年の夏あたりLCK観に行きてえ
- T1(旧:SKT T1)
- Gen.G
- KT Rolster
- Afreeca Freecs
- DragonX(旧:Kingzone DragonX)
- Griffin
- SANDBOX Gaming
- Hanwha Life Esports
T1(旧:SKT T1)
*T1 SKTのe-sportsチームは米企業と提携し、今後T1と名乗るらしい(英語記事)。この決定自体は前からアナウンスされていて、それでもSKTは今年一年間「SKT」としてプレイし続けたわけだけど、シーズン10からは正式に「T1」になるとのこと。
ロール | 選手名 | 一言 |
---|---|---|
TOP | Roach | シーズン9はGen.Gにいた。MIDとして出場したことも有り。 |
Canna | 新人。「小林さんちのメイドラゴン」から名前をとったらしい。 | |
JG | Cuzz | KRSoloQ王者、元Longzhu。KRコミュニティではムン・ジェイン大統領に顔が似ているといじられている。 |
MID | Faker | 我らがスター。 |
ADC | Teddy | Jin Air時代はハチャメチャに評価高かった選手。 |
SUP | Effort | シーズン7のKeSPAあたりからちょこちょこ起用されている。 |
Kuri | 新人。 |
名将KkomaとZefaの離脱、Kimコーチの加入
Kkomaと言えば、SKTを7年間支え続けた名将であり、LoLの長いプロシーンにおいて唯一Ward Skinを持つ人物である。勝利してなお選手たちに厳しい表情で声をかける姿が印象的なSKTの名物コーチであったが、LPL(中国リーグ)のVici Gamingへの移籍が発表された。
ZefaはKkomaに比べるとやや知名度に劣るが、近年のPick/Banを引き受けたコーチである。名門Najinで現役選手としてプレイした後、Afreeca Freecsなどのコーチを務めた。来年度からはDAMWON Gamingへ参加することが発表されている。
KkomaやZefaがチームを去る一方、シーズン8にInvictus GamingをWCS優勝へと導いたKimコーチがT1へ加入することが発表された。確かな実績を持つKimコーチだが、長年Kkomaのもとで育ったT1をどこまで彼流に調理できるか注目される。
(T1公式Twitterより、SKT加入が発表されたKimコーチ)
*Kimコーチ・・・シーズン7のLZ、シーズン8のiG、シーズン9のDWGと渡り歩くチームで確かな結果を残してきたコーチである。彼の指導したチームはいずれも、TOPレーナー(Khan、ThsShy、Nuguri)が強烈なキャリー力を発揮してきた。シーズン10のSKTにおいても、TOPのRoachやCannaの覚醒に期待したい。
Junglerの交代、Clid離脱とCuzz加入
シーズン9のSKTにおいて、一際大きな存在感を放っていたJungler・ClidがGen.Gへと移籍した。伝説的なJG・BengiがLPLのVici Gamingへと移籍し、栄光が陰りはじめたSKTを建て直した立役者であるだけに、Clidの移籍を惜しむファンは多いだろう。
それゆえ、彼に続く選手には「Clidと比べて良いか悪いか」という批判がつきまとうだろう。厳しいようだが、多くのSKTファンにとってClidからCuzzへの交代はよく思われていないのではなかろうか。
無論、Cuzzも評価の低い選手ではない。KR鯖のソロキューでは常に上位に君臨する実力*に加え、若干20歳ながらも上位チームに在籍し続ける実績とWCSに出場した経験がある。そしてシーズン7のLongzhu Gamingの一員である。
LZをこよなく愛する者の一人として、Cuzzの成功を祈りたい。
(T1のYoutubeチャンネルより、はしゃぎまくるCuzzの動画)
*Bengi・・・人呼んで"Ben the jungle god gi"。
*Blank・・・弱いJunglerの代名詞のような扱いを受けることが多いが、素晴らしいInsecを披露したこともある。
*Cuzzのランク・・・シーズン6と9でKRソロキュー1位を達成した。
Gen.G
ロール | 選手名 | 一言 |
---|---|---|
TOP | Rascal | LJL出場経験有り。シーズン9で成長した印象。 |
JG | Clid | 2019年のSKTを支えたジャングラー。 |
MID | Bdd | Next Fakerとも称された選手。最近チック症気味。 |
ADC | Ruler | Gen.Gの看板選手。FakerのKarmaをVarusで捕まえた選手。 |
SUP | Life | |
Kellin |
2019年のGen.Gが抱えていた問題
2018年秋、前身となるSamsung galaxy時代からチームを支えた選手たちが次々に離脱した。シーズン8のWCSテーマソング「RISE」ミュージックビデオで主人公として描かれたAmibitonは現役を引退、MIDのCrownとSupportのCorejjはともに北米リーグへと渡ってしまい、毎年おなじみの顔ぶれが並ぶ「いつものサムスン」も終焉を迎えた*。
また、シーズン9のGen.Gは、サブTOPのRoachがMIDとして出場するなど、不安定な体制が続いた。MIDのFlyに大きな問題があったわけではないが、彼が好んでピックすメイジ系チャンピオンたちではロームで試合を動かすことは難しく*、JGのPeanutも積極的なガンクというよりファームに重きを置いているように見え、チーム全体から主体性に欠ける雰囲気があった。
*サムスンの顔ぶれ・・・Gen.Gは前身となる組織・SSG(Samsung Galaxy)の頃から、主要メンバーをほとんど変えることなく戦い続けてきた。それだけに選手たちの離脱は、他のチームの比ではない寂しさを感じさせた。ちなみにSamsung Galaxyの更に前身となるSSW(Samsung White)は、シーズン4のWCS優勝後、所属選手全員がLPLのチームへと移籍した。そういった中で若手をかき集めてなんとか形にしたチームであっただけにメンバーの結束は強かったらしい。また、シーズン5の開幕前オフシーズンに、SSWだけでなく多くの韓国人プレイヤーが中国へ移ったことを、LoLプロシーン史では"Korean Exodus”という。
*Flyのチャンピオンプール・・・Vel'kozなどを好んで用いる。またLCK 2019 Summerで唯一VeigarをPickした選手でもある。一方で、征服者と相性のいいFighterやモビリティーに優れるAssassinはほとんどPickしない。ところがこれはプロシーンでの話で、SoloQではSylasやLeBlancの使用率が高い。
豪華すぎる新メンバーの発表
先日、元Gen.GのJG・Ambitionの個人配信でチームの新たなロースターが発表された。TOPにRascal、JGにClid、MIDにBddという、2019年の「パッとしなさ」を覆すかのような本気の新体制である。
(映像左から、配信するAmbition、Bdd、Rascal、Clid)
BddはLongzhu Gamingやその後継チームであるKingzone DragonXにおいてMIDを務めた選手である。「Next Faker」の異名で将来を嘱望されたが、シーズン9は所属するKT Rolsterが成績不振に喘ぎ、Bddにとっても苦労の多い年となった。
Taliyah、Zoe、Azirなどの名手として知られ、とりわけZoeをPickしたSKT戦では、チームメンバーの助けもあり、Fakerに代わって出場したMIDのPireanを完膚なきまで粉砕したこともある。
ClidはT1の解説で述べたように、SKTファンボーイの心を満たした優秀なJGだ。シーズン9にSKTへ加入するまでは日本ではあまり名の知られた選手ではなかったが、いまやLCK随一のJGと言っても過言ではないだろう。Bddとの強力なMID-JGラインが期待される。
RascalはLJL(日本リーグ)から母国・韓国へと戻り成功を収めるという異色の経歴を持つ選手だ。Kingzone DragonX時代はKhanの名声の大きさに埋もれる選手だったが、KhanがKZからSKTへと移籍し、晴れてチームのメインTOPレーナーとなってからのプレイには目を見張るものがあった。Gen.Gで再会したBddとは、かつて同じ釜の飯を食った仲としてのシナジーを感じさせてくれると期待したい。
(DragonX公式Twitterより、左列手前から二番目がBdd、右列手前から二番目がRascal)
チームを支え続けた献身的なTOP・Cuveeの移籍
Cuveeと言えば、旺盛な食欲と献身的なチームプレイでよく知られている。また「便意」で試合を一時中断させた規格外の男でもある。シーズン10からは同じくLCKのHanwha Life Esportsへの移籍が決まっているが、そのユニークさでHLEのファンからも愛されることを願いたい。
KT Rolster
ロール | 選手名 | 一言 |
---|---|---|
TOP | Ray | Clound9にいたこともある。J4トップを好む印象。 |
SoHwan | ||
JG | Malrang | |
bonO | ||
MID | Kuro | Afreeca同窓会その1 |
ADC | Aiming | Afreeca同窓会その2 |
SUP | TusiN | Afreeca同窓会その3 |
KT近代史 シーズン7前夜、韓流"スーパーチーム"の誕生
シーズン10のKTを担う選手陣について語る前に、近年のKTを少し振り返ってみよう。
時は2016年、KT RolsterはWCS出場を逃すとともに、古株でありJGのScore*を除く所属選手たちがみなNA・EUへと移籍した。幸いにもROX Tigers*が選手をすべて手放したため、TOPに元ROXのSmeb*を獲得し、MIDとBOTにはPawN*、Deft*、Mata*をLPLから呼び戻すことに成功した。
つまりシーズン7を迎えるKTの陣容としてはSmeb、Score、PawN、Deft、Mataという顔ぶれであり、彼らはみな国内外に名の知られた選手であったことから、「スーパーチーム」と称されることもあった。
2017年のKT Rolsterは、春リーグを3位、夏リーグを2位で終えた。スター軍団の名に恥じぬ戦績であり、2015年以来のWCS出場が期待された。しかしここから彼らの悲劇が始まるのである。
(2017年のKTを彩るスターたち 楽しそうに肉焼いてるだろ?)
*Score・・・選手歴が長いだけあってエピソードに事欠かない人物である。代表的なものに2HPやドンビンちゃんなどがある。写真では右手前の人物。
*2016年のROX Tigers・・・Ashe&MF botで世界を沸かせたPraYとGorillaも在籍していた。
*Smeb・・・2016年もっとも注目されていた男。美しいUltで有名。写真左手前の人物。
*PawN・・・シーズン4にWCS優勝チームであるSamsung WhiteのMIDである。モニターをすごい角度で見上げながらプレイすることで有名。若年性の腰痛と心の病に悩まされ、2019年を以てプロシーンを引退した。写真では右奥の人物。
*Deft・・・Samsung Whiteの姉妹チーム、Samsung BlueからLPLのEDG(Edward Gaming)へと移ったADCである。PawNとDeftはともにEDGでプレイした。通称「アルパカ」。写真左奥、赤エプロンの人物。
*Mata・・・Samsung WhiteのSupportだった選手。同じくSSWのJG・DandyとともにLPLのVici Gamingへ渡り、翌年にはRNGでUziの相方も務めた。写真左中央の人物。
KT近代史 シーズン7WCS前夜、スーパーチームの悲劇
LoLプロを愛してやまない読者諸兄には大きなおせっかいであろうが、WCS出場チームがどのように決定されるか、そのプロセスをここで整理したい。LCKチームのWCS出場条件は下記の通りである。わからなきゃLeaguepedia見てこい。
- 夏のリーグ上位5チームが参加できるプレイオフに勝ち残ったチーム。
- 春と夏の順位によって配られる得点を最も多く獲得したチーム。
- 最多得点チームを除いた上位4チームによる勝ち残りトーナメント優勝チーム。
まず1のプレイオフであるが、夏の5位と4位が戦い、その勝者が夏の3位と戦い…という形式を繰り返す形のトーナメントである。KTは夏のリーグを2位で終えたため、自身より順位の低かった3チームの中から勝ち残ったチームを相手に勝利し、その後頂上で待ち構える夏季優勝者・Longzhuを倒すことでWCSの出場が確定するというシチュエーションであった。2017年夏のLongzhuがあまりにも強烈なチームあったとは言え、KTにもプレイオフ優勝の可能性は十分にあった。が、KTは宿敵SKTを0-2まで追い詰めるも、続く2ゲームを落とし、ついには2-3で敗退してしまう*。
SKTがそのまま勢いよくLongzhuを打倒すれば、春夏ともに好順位のKTは得点最多獲得チームとして出場できた(上記の2)。しかし、SKTがLZに敗北を喫したため、KTの希望は最後の勝ち残りトーナメント戦に託された。
最後の勝ち残りトーナメントで戦う相手は、Samsung Galaxy、Afreeca Freecs、MVPの三チームであった。いずれも夏の結果で言えばKTが勝ち越しているチームであり、格下といっても差し支えない相手である。KTの勝算は高いように思われた。
が、世界とは悲劇なのか。KTはやはり敗北を喫し、WCS行き切符を手にすることなく、2017年のシーズンを終えたのである。
*BO5(最大五試合の三本先取マッチ)において、二試合先に勝ちながらも続く三試合を落として負けることを"Reverse Sweep(リバーススイープ)"という。
KT近代史 シーズン8、期待の新星"Ucal"登場
錚々たる顔ぶれを擁し「スーパーチーム」と称されながらも、WCSに出場することが出来なかったKTだが、翌年(シーズン8)一人の若手MIDがデビューした。
Ucalと名乗るその選手は2001年生まれの新人であり、ほとんど情報もなく春のリーグでは数試合出場した程度だが、PawNの持病である腰痛が再発したため、夏のリーグではスターティングメンバーとしてほぼ全ての試合に出場した。
プロシーンでの経験こそ全く無いUcalだったが、ベテラン選手たちの中に混じってプレイする姿に物怖じした様子は見られず、むしろSwainやAzir、時にはYasuoでチームを勝利に導き、人々を魅了した。
(UcalのSwainが敵中にFlashinするシーン。DeftがMordekaiserを使用しているが、2018年のBotレーンと言えば、VladimirやSwain、リワーク前のMordekaiserらが闊歩する魑魅魍魎の地であった。また純ADCをPickしたとしても、IreliaなどのFighterやSwainなどのMage相手に為す術がなく、Marksman不遇の年と言われた。元SKTのBangが苦言を呈したこともある。)
KT近代史 シーズン8WCS、出場叶うも初戦の相手は…
PawNからUcalへとMIDの世代交代に成功したKTは、続くプレイオフで見事Griffinを下し、プレイオフ優勝チーム枠としてWCSへと切符を手にした*。
WCSのグループステージではEDward Gaming*(中国)、Team Liquid(北米)、MAD Team(台湾)らに全勝を収め、グループCを首位で突破した*。
(グループCで戦うチームの選手たち、手前から三番目の赤髪がKT・Score)
グループステージを首位突破したKTとノックアウトステージでぶつかったのはInvictus Gamingだった。両雄の激突は五試合目までもつれ込むが、惜しくも一歩及ばず、KTはWCSを去ることになる。
(Ucal得意のSwainも歯切れの悪い場面が多かった。)
*Griffinとのプレイオフ・・・シーズン8の夏、シーズン9の春・夏と3回すべてのプレイオフを準優勝で終えている。cvmax事件においては、この「準優勝続き」が解雇の理由だとチームは説明していたが…
*EDG・・・看板選手の一人にiboyがいる。シーズン5、6にADCを務めたDeftが韓国へ帰国したため、EDG練習生からデビューした若手だが、インタビューで発揮したその独特の間が話題となった。
KT近代史 シーズン9、苦境の年。
2019年はKTにとって苦しい一年となった、BddやPraY、SnowFlowerといったビッグネームを獲得するもチームの順位は低迷し続け、二部への降格戦に出場する可能性すらありえた。
JG・Umtiは「チーム内に不和が生じた」と言い残し、チームを去った。
この年のKTについてあまり言うことはない。ただ弱かった。
シーズン10のKT、Scoreの引退とAfreeca同窓会
シーズン10のKTだが、見所はAfreecaでチームメイトだったKuro、Aiming、TusiNが集合した点だろう。加えて、大黒柱としてシーズン3からチームを支え続けたジャングラーのScoreが引退してしまったため、もはやKTというよりAfreecaの分家なのではないかという趣すらあるが、今年こそ古豪の貫禄を取り戻してもらいたい。
Afreeca Freecs
ロール | 選手名 | 一言 |
---|---|---|
TOP | Kiin | アジア五輪のLoL韓国代表に選ばれたことからアダ名は「国家代表」 |
JG | Spirit | 古参。かつてFnaticにもいた。Lulu jgとかやる変態 |
Dread | 若手ジャングラー。若干猪武者気味。 | |
MID | Fly | イケメンのメイジ専 |
SSUN | サブMID | |
ADC | Mystic | 家族のため中国から帰国したベテランADC |
Ssol | Codysunを無慈悲にキルした男* | |
SUP | Jelly | |
Ben |
LCK最強TOPレーナー、Kiinの契約更新
Kiinとチームが、三年間の契約延長を発表した。
Kiinといえば、アジア五輪のe-sports部門LoL韓国代表チームに選出されるなど、LCK随一のTOPレーナーと目される選手だ。(アジア五輪について詳細は右記のリンクが詳しい。アジア版オリンピック!アジア競技大会2018 lol日本代表と強すぎる対戦相手)
KeSPA CUPに臨むインタビューでもチームに長くとどまる意向を示し、Afreecaを背負って立つ男の成長が楽しみだ。
人生初のマーラータンを味わうKiin
Afreeca最古参、Spiritのレギュラー復帰
いまや最古参メンバーとなったSpiritが、KeSPA CUP2019から復帰した。
昨年の2019 LCK Summerでは若手のDreadが出場し続け、ジャングラーの世代交代を予感させたが、KeSPA CUP2019にて突如復帰し、八面六臂の活躍を見せつけた。
Spiritと言えば、Lulu jungleやAP J4 Supportなど、ほとんどトロールとしか思えない奇抜なPickで見る者の度肝を抜いてきた戦術家である。若手や新参が多い中で、TOPのKiinがあまりキャプテン向きではない?(前述のインタビュー参照)と自ら答えているところから、コーラーとしてSpiritに声がかかったのかもしれない。
オマケ
Ssolという選手は聞きなれない人も多かろうが、CodySun*の名シーン作りに一役貢献した偉人である。(映像ではKongdooのADC)
*"CodySun! What are you doing!?"に代表される、スーパープレイの先駆者。NAのADCの中では上手いほうという声もあるが…。TristanaでInsecをキメたプレイも有名。
DragonX(旧:Kingzone DragonX)
ロール | 選手名 | 一言 |
---|---|---|
TOP | Doran | Griffinから移籍してきた。 |
JG | Pyosik | 練習生から1軍メンバーに。 |
MID | Chovy | Griffinから移籍してきた。 |
ADC | Deft | 顔がアルパカに似ている。LCK随一のADCで、Ezrealの名手。 |
SUP | Keria | 練習生から1軍メンバーに。 |
たたずむDeft、発表されない新体制
DragonXはADC・Deft以外のメンバーがすべて離脱したまま、新ロースターがなかなか発表されずに日々が過ぎた。また、コーチ・cvMaxの加入が発表されるもcvMaxがGriffinとの係争によってRiotからBANされるなど、今後の体制が心配された。
寮独占するDeft pic.twitter.com/EW6MqLqZme
— 通訳ちゃん (@yr7191) 2019年11月19日
Deftってどんな人だっけ、という人向け。
GriffinからChovy、Doran加入!
他のチームからやや遅れ、DragonXも生配信でロースターを発表した。ベテランADCのDeftを中心に、GriffinのChovyとDoranをソロレーンに迎え、ジャングルとサポートには練習生上がりのPyosikとKeriaを起用した*。
各選手の魅力的なプレイを詰め込んだ動画が、DragonXの公式チャンネルからアップロードされているのでぜひ確認してほしい。
Deftをのぞいた4名の選手たちはまだ10代と、非常に若いチームである。チームには若手たちにあまり気負わせることなく、LCKの次世代をじっくり育ててもらいたい。
Griffin
ロール | 選手名 | 一言 |
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TOP | Sword | かつてUrgotで暴れまわった選手。WCS2019ではややパフォーマンスに難があった。 |
Untara | SKTブランドの選手。 | |
JG | Tarzan | Tarzanのjg理論をAmbitionが配信で解説し、JPKRUGが翻訳したことでも有名。 |
MID | Naehyun | EUやトルコを経て韓国に帰ってきた選手。読み方は「ネヒョン」 |
Ucal | シーズン8にSwainでブイブイ言わせた若手 | |
ADC | Viper | マークスマン以外のADCも高水準で扱う選手。シーズン8ではVladimirで7戦7勝だった。TeemoをPickしたこともある。 |
SUP | Irove | ちょいちょいSupport Rumbleを練習している若手 |
お家騒動とエース二名の脱退
シーズン9のWCS前後に起きたお家騒動によって、GriffinはMidのChovyとSupportのLehendsを失った。お家騒動の内容を詳細に語るのは控えるが(そこまで詳しく知らないため)、「cvMax 事件」でググれば多くの解説記事がヒットするのでそちらを参考してほしい。
また、シーズン9のSummer中盤からSwordに代わってGriffinのTopを務めたDoranがDoragonXへ移籍した。
SANDBOX Gaming
ロール | 選手名 | 一言 |
---|---|---|
TOP | Lonely | |
Summit | Afreeca時代はKiinのサブに甘んじていたが、シーズン9からSBでTOPを務める選手 | |
JG | OnFleek | SBの看板ジャングラー。Untaraに顔が似てる |
Punch | 元DAMWON | |
MID | Dove | SBの前身Team BattleComicsからMIDを務める選手 |
FATE | 二部の上位チーム出身 | |
ADC | Route | 元JinAir |
Leo | SKTブランドの選手。KeSPA2019では悪くないパフォーマンスを見せつけた | |
SUP | Joker | SBの前身Team BattleComicsからMIDを務める選手。28歳のオッサン |
GoriLLA | ROX TigersでPraYの相方だった選手。EUへ渡るもわずか一年で帰国。 |
全ロール二枚体制に、チームを支えた古参の交代か
SANDBOX Gamingは昨シーズンにおいて、LCK新参チームであるにも関わらず良好な成績を残した。が、続くプレイオフではDoveがFakerをソロキルするなど、好プレーを見せつつも、WCS進出は叶わなかった。
各ロールに1名ずつ選手を増やし、すべてのロールが2枚体制となったSANDBOXだが、サポートのJokerとGoriLLAの二名はともに強烈なミクロを発揮するタイプではなく、比較的求められる役割が似ているように思われる。「年長者のサポートがチームの支柱となり、若手は積極的なプレイを目指す」思想がチームに通底しているのだろうか。
KeSPA2019での戦績や試合内容を見るに、SANDBOXの前身であるTeam BattleComicsの頃からチームを支えたミッドレーナーDoveがサブとなり、FATEを起用する流れはありそうだ。同様に古参メンバーであるサポートのJokerもやや鈍い反応が目につき(正直この点はGoriLLAも優れているとは言えないが)、シーズン9での課題を克服するべく、世代交代が行われるのではなかろうか。
「ジャングル労組」のハチマキを頭に、ジャングラーの不遇を訴えるOnFleek
Hanwha Life Esports
ロール | 選手名 | 一言 |
---|---|---|
TOP | Cuvee | シーズン7にWCS優勝したSSGの一人。名前はまどマギから |
JG | Haru | JGHaruSSGやGen.GでCuveeとチームメイトだった選手 |
MID | Lava | KeSPAではボットレーナーを勤めていたがミッドらしい |
Tempt | ||
ADC | Zenit | LJLにいたGangoとKTでレギュラー争いをしていた選手 |
SUP | Lehends | Eliseでサポートする変態、Singedも好む |
Vsta | 新人 |
食いしん坊Cuvee、新チームのご飯に満足
長年在籍したGen.G(旧Samsung Galaxy)を去ったCuveeだが、新しいチームの「飯の旨さ」にご満悦の様子。